ちょっとしたお出かけに浴衣を着る時に、着物風にアレンジして着るのも素敵ですよね。
でも、着物風に浴衣を着るのって、いったいどうしたらいいの?
浴衣を着物風に着る方法をご紹介!
また、手持ちの浴衣を、着物風に着てもいいのか?という所も、ご説明しますね。
浴衣を着物風に着こなしたい!どうしたらいい?
浴衣と着物の着こなし方の違いは、大きく衿元、帯、足元が違います。
この3点を着物と同じようにするだけで、浴衣でも着物風に着ることができますよ^^
衿(えり)をつける
着物を着る時は、長襦袢という着物用の下着を身につけます。
この長襦袢に半衿という衿がついているので、その上に着物を着ると、着物の襟もとには、白い衿がみえます(白じゃなくてもいいんですが、長襦袢は白が多いです)
この着物の下に衿がのぞいて見えているのが、着物の着方の特徴です。
「じゃー、浴衣を着物っぽくみせるためには、まず長襦袢を着るといいんだね♪」
というのは、正解ですが、
この長襦袢は、洋服でいえば長袖の下着なので、夏に着るのは暑いです。
そこで、長襦袢を着ている風に見えるようにするアイテムで、「うそつき衿」や「美容衿」と呼ばれるものを使用するのがおすすめです。
衿だけになっているもので、衿の下の方についた紐を身体に結んで着用できるものです。
また、浴衣に縫い付けて襟元が重ね着をしているように見える「伊達襟」というものもあります。
ハチマキのようになっていて、浴衣の襟から少し見えるように、浴衣自体に取り付けます。
色柄も豊富なので、ファッションとして色々楽しみたい!という場合は、伊達襟もおすすめです。
【伊達襟をピンでとめる方法と簡単な縫い方も紹介】
これで、長襦袢じゃなくても、浴衣スリップや他のものを下着替わりにして着ることができます。
帯の結び方と小物類
使用する帯は、浴衣に使用している通常の半幅帯でもOKです。
結び方は、「貝ノ口」や「矢の字」という結び方にすると着物風になります。
通常、着物でカジュアルな場で使用する帯では、名古屋帯というものがあり、結び方は「お太鼓」と呼ばれる結び方や、「角だし」という結び方になります。
もっと着物っぽくしたいという場合は、麻素材などでできた夏用の名古屋帯を用意して、結び方をお太鼓にすると、より着物っぽくなります。
また、帯どめも使用すると、着物の感じがアップしますよ^^
【浴衣を着物風に着る時の帯の結び方はコレがおすすめ!着物用帯が必要?小物の説明も♪】
足元は足袋を履く
より、着物っぽく見せたいのであれば、足袋と草履を履きましょう。
浴衣に合わせて、足袋と下駄でも構いません。
足袋に下駄を履くのは、おかしいという方もいらっしゃいますが、白木の下駄などは、汚れないように足袋を履くなど、人によって、その時のTPOやマイルールで好きに履いている方も多いです。
最近は、サンダルに靴下合わせたりもしますしね^^;
暑いので、足袋は履かないというのもアリです。
実際、衿はつけて、足袋は履かないスタイルが雑誌に載っていたりもしますし、きちっとしたフォーマルの場でないなら、自分の感覚で楽しんじゃいましょう!
浴衣を着物風に着たいけど素材はなんでもいいの?
浴衣を着物として着るのなら、浴衣の素材は、
綿絽(めんろ)や綿紅梅という透け感のある生地のものは夏着物として着られるとされています。
ただ、着物としてではなく、着物風でいい!という事なら、そこまで気にしなくても大丈夫。
気にするべきなのは、浴衣の色柄です。
あまりにも、ザ・浴衣!というような色柄のものは、着物風に着付けてみても、しっくりこない場合があります。
そのような色柄のものなら、浴衣として着付けるほうが、素敵に見えると思いますよ^^
具体的には、大きい柄が入っていたり、たくさんの色が使われているものは、浴衣っぽいと思われます。(浴衣ですが)
反対に小さい柄や、色も落ち着いた色合いのものだと浴衣でも着物風に着付けると素敵です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
浴衣と違い、着物のように着付けようと思うと、少し小物類を揃える必要がありますが、難しくはないので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
浴衣だから、着物だから、ちゃんと正しいルールにのっとって着ないと!
というのも、実はあまり気にしなくてもいいようです。
和服といっても、ただの服です。洋服を着る時のルールと変わりません。
夏は涼しく、冬は暖かい恰好をする。
普段は、カジュアルや好きなものを着て、結婚式などにはフォーマルなものを着る。
これと同じです。
今回ご紹介した浴衣を着物風に着るというのは、カジュアルな場面でやってみて下さいね。
フォーマルでは、通用しませんので、お気を付け下さい!