プレゼントや自分の物にイニシャルや名前をローマ字で入れてもらうということは多いと思いますが、あれ?イニシャルってどうやって入れるのが正しいんだっけ?ローマ字表記ってどう書くの?など悩みますよね。
今日は、そんな方のために、イニシャルの入れ方とローマ字の表記についてご紹介します!
イニシャルの入れ方はどうしたらいい?
イニシャルを書くとき色んな疑問が出てくると思います。
ひとつは、名字と名前のどっちを先に書くのか?という問題。他には、ピリオドってどこに書くの?など。
また、名入れなら、姓名の両方を略して書くのか、どちらかだけ略すのか、どっちを略すのか?などの問題も!
今日は、順番に、ご説明していきたいと思います!
イニシャルの姓名の順番はどっち?
昔、私が小学校でローマ字を習っていた頃は、名前は「名-姓」の順で書くように教えられていました。
中学校の英語のテストでも名-姓の順番で名前を書いていた気がします。
欧米の文化に合わせましょうという事でそうなっていたようですが、最近では、日本語で書くのと同じように「姓-名」の順番で書くというのが推奨されるようになりました。
これは2000年に第22期国語審議会という所で、ローマ字で名前を書く際、どちらの順番で書くか?というのが問題に取り上げられ、今後は「姓-名」の順番に書く事が望ましいという方向になったためです。
しかし、まだ全世代に浸透してはいませんし、どちらで書いても正解というような状態です。ややこしいので、誤解を招かないように、姓を全部大文字で書いたり、名の間にコンマを入れるという書き方をする方法もあります。
コンマ→Yamada,Taro
イニシャルのピリオドの位置はどこ?
物に自分のイニシャルを入れる場合、山田太郎さんなら【Y.T】このように入れる人が多いのではないでしょうか?
真ん中だけに、ドットを入れるというものですね。
しかし、このドットの本当の意味を考えると、この書き方は少し間違っています。
ピリオドは、省略を表すので、正しくは、【T.Y.】とドットを2つつけることになります。
ただ、物に名入れする場合に、ドットが2つあるとうるさい感じがする・・・という人は、あえて一つしかつけないという場合もあります。
イニシャルを名いれプレゼントで入れる場合
誕生日やクリスマス、何かの記念日の時に名入れのプレゼントをする場合は、どのパターンで名入れをするか難しいですよね。
名入れの場合は、プレゼントする相手や、プレゼントを使うシーンによって、どのパターンでいれるかを考えるといいと思います。
例えば、ボールペンや名刺入れなどのビジネスシーンで使うようなもので、プレゼントの相手が男性なら苗字を全部入れて、名前を省略した形の【T.Yamada】と入れるのが一般的です。苗字を先にするなら、【YAMADA T.】【Yamada T.】などでもいいですね。
また、プライベートで使うようなブレスレットや指輪、ネックレスなどのアクセサリー類を彼氏、彼女に名入れしてプレゼントする場合は、親しみを込めて名前だけ入れる、苗字を略す、イニシャルにするという入れ方がおすすめです。【Taro】【Taro Y.】【Y.Taro】【T】【T.Y.】【Y.T】などですね。
名入れのパターンは、好みなので、プレゼントする相手の好みに合わせたり、文字のバランスで考えてみるのもいいと思いますよ^^
名いれのローマ字はどう表記する?
ローマ字で名前を表記する場合は、ヘボン式という方法で表記します。パスポートなどもこの方式での書き方なので、名入れなどもこの表記で書くのがおススメです。
ヘボン式でややこしい表記だけご紹介しますね^^
し→SHI ち→CHI つ→TSU ふ→FU
じ・ぢ→JI ず・づ→ZU
しゃ→SHA しゅ→SHU しょ→SHO
ちゃ→CHA ちゅ→CHU ちょ→CHO
りゃ→RYA りゅ→RYU りょ→RYO
じゃ→JA じゅ→JU じょ→JO
「お」の場合は、名前の最後につく場合は、「O」を書きますが、名前の最後以外についている場合は表記しないというルールがあります。
◆例
・大西(おおにし)→ONISHI
間にある長音の「お」は省きます。
・高遠(たかとお)→TAKATOO
最後につく長音の「お」は書きます。
「う」の長音の場合は、最後につく場合も、間にある場合でも省きます。
◆例
・佐藤(さとう)→SATO
・勇太(ゆうた)→YUTA
どちらも「U」は省きます。
このように、伸ばして発音する名前の場合は注意が必要です。
「う」と「お」が付くからといっても伸ばして発音しないものには当てはまりませんのでご注意を。
◆例
・松浦(まつうら)→MATSUURA
「まつーら」とは発音しませんので、「U」が必要です。
【ん→N】と表記しますが、Nが【B,M,P】の前につく場合は、「N」ではなく「M」を使います。
例:難波(なんば)→NAMBA
「っ」を表す時は、次の文字の子音を重ねて表します。
例:八田(はった)→HATTA
ただし、「吉兆(きっちょう)」のように「っ」の後に「ち→CH」が付く場合は、「T」と書きます。
例:吉兆→KITCHO
この場合はどうするの?という場合は、日本語を入力すると、ヘボン式に変換してくれる便利なサイトもあるので、そういったサイトを利用して確認するのがおすすめです。
まとめ
色々とご紹介しましたが、パスポートなど正式な書類に書くのではなく、プレゼントの名入れなどの場合は、「姓-名」の順番だったり、略し方だったりは、好みということになります。悩みますが、文字数や、文字のバランス、プレゼントする相手がどれを好むか?なども考えて決めてみて下さいね^^