お宮参りの時に着させた着物を七五三でも着せたい!と思っている方は多いと思います。
でも、実際、お宮参りの時に着せたものを七五三でも着せていいのか?着られるものなのか?
どうやって着るのか?など、わからない事が多いですよね。
今日は、男の子の七五三でお宮参りの時の着物を着せるにはどうしたらいいのか?など、詳しくご紹介します。
お宮参りの着物を七五三で男の子に着せる事はできる?
お宮参りの時に使った産着は、男の子でも女の子でも仕立て直せば、七五三で利用することができます。
この産着の作りは、一つ身といって、背中に縫い目のない作りになっていて、大体3歳ごろまで着られるサイズになっています。
ですので、七五三でこのお宮参り着を着せたい!と思っているなら、3歳の七五三のお参りの時に使用するのがいいでしょう。
3歳でも、体格が大きい子の場合は、長さが短くなってしまい、着られない!という事もあります。
反対に、5歳でも体格によって着られる場合もありますので、一度、羽織ってみて確認してみるといいですよ^^
また、数え年でお参りをすると、その分、3歳のお祝いを満2歳、5歳のお祝いも満4歳ですることになるので、大きい子でも着られる可能性が高くなります。
◆お宮参りの着物を七五三で着る時の着方
お宮参りの掛け着は、後ろ身と袖に豪華な柄や紋が入っているので、よく羽織にして着たいと思われる方がいますが、羽織にすることは作り的にできません。
羽織りの長さに仕立てようとすると、柄の途中で布を着る事になってしまうので、おかしくなってしまいます。
お宮参りで着た着物は、仕立て直して、そのまま着物として着るのが正解です。
ただし、男の子の場合は、着物に袴と羽織を羽織るのが通常なので、せっかくの着物の柄は袴と羽織で隠れてしまいます。
本来、袴を初めて履くのは5歳のお祝いの時なので、3歳の男の子の場合は、まだ袴を履かず、着物に兵児帯と被布だけでOKです。
被布を着ると、背中の模様は隠れてしまいますが、袖の部分の模様は見せることができます。また、被布は簡単に脱ぎ着でき、室内では脱ぐものなので、お参りの時だけ被布を着せて後は、脱いでいれば、背中の柄も見ることができますよね^^
初めから、「背中の柄を被布で隠すのがもったいない!」という事で、被布を着ないでお参りするというご家族もいらっしゃいます。3歳の場合、羽織は着ずに着物と袴でお参りする場合もあるようです^^
七五三でお宮参りの着物を仕立て直して着るにはどうしたらいいの?
お宮参りの着物を七五三で着物として着るには、そのままでは着ることはできません。
きちんと、仕立て直す必要があります。
何も仕立て直さず、「着せてくれ!」と着付け師さんの所に持ってくる方もいらっしゃるようですが、絶対無理です。ちゃんと、仕立て直しておきましょう。
1.襦袢の袖の内側についている襦袢のつけ袖を外す。
普通、男の子は水色になっている袖の部分です。(糸を切るだけで簡単に外せます)
2.袖は、袖付け側も袖口もパカパカと開いているので、その部分を袖口分を残し縫う。
3.袖の底の部分は丸みを付けて縫う。
4.子供の体格に合わせて、肩上げと腰上げをする。
5.結び紐はいい位置につけ直すか、取っておく。
そこまで難しくないので、お母さんが自分で仕立てる事ができると思いますが、無理なら、呉服屋さんにお願いすればやってもらえます。
お直しのお値段は、呉服屋さんによって値段も違いますので、何軒か調べて納得の行く所で、直してもらうといいですよ^^
七五三で男の子の着物を着る時に必要なものは?
お宮参りの着物を着物として着られる事がわかったら、次は、着物と長襦袢以外の物を揃えないといけませんよね。
参考に着付け方の動画もご紹介します^^
◆袴を着ない場合 着付け方と必要なもの
・被布
・兵児帯(被布を脱ぐ場面がある場合)
・足袋
・草履
・腰ひも(結び紐を外している場合)
兵児帯は、被布をずっと着ている場合は、結ばなくていいので、必要ありません。
食事などで被布を脱ぐ場面がある場合は、被布を脱いだら、腰ひもが丸見え状態ではかっこ悪いので、兵児帯を結んでおきます。
◆袴を着る場合 着付け方と必要なもの
・羽織
・袴
・角帯
・草履
・足袋
・末広(扇子)
・懐剣
・羽織紐
・腰ひも2本
・お守り
袴に剣やお守りなどがセットになった袴セットも売られているので、そういったものでまとめて購入すると楽ですよ^^
まとめ
せっかくのお宮参りの祝い着なので、七五三でもぜひ活用してあげて下さいね^^